しばらく日記をさぼりました。
皆さま、お元気ですか?

昨年の9月4日に父が永眠いたしました。当時の父は、元気、とは言えないまでも穏やかな日々を過ごしていて、だからまだまだ一緒にいられるとしか思えておりませんでした。生まれてこの方、当たり前のように存在した父を失ったことは、本当に堪えました。

始めの数ヶ月は、父が喜びそうな話があると、一瞬、父に報告することを想像するのですが、「そうだ、もういないんだ」と淋しい気持ちになりました。
柔らかくて、喉越しのよい、美味しい物を見つけると、晩年食が細くなっていた父に食べさせたかったなあ、と悔やまれるのです。
父が、だめだなあ、と言いながら世話をしていたレモンの木に今季に限って実が15個ほどついたところも見せたかったですし。

父と過ごした時間が長いこともあり、父ならこう考えるだろう、というのが私の知恵となり生きています。普段の自分は気短で、余裕がなく、行き当たりばったりこの上ないのですが、ここぞという時には、じっくりと考えて、父からの教えを活かせるのではないかと一縷の望みを持っています。

生命は途絶えても、関わった人の中に在り続けられる、という事を強く感じています。

8ヶ月後のご挨拶となってしまいましたが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。